先日、長女の小学校でお世話になっているSさん家にぎんなんを拾いに行きました。
今年は当たり年だそうで、大量のぎんなんができて、食べきれないし、拾うのも大変だし、処理しないと臭いしということで、快く拾わせて頂きました。
まずは、きれいに洗い終わって乾燥中のぎんなんの写真から。
拾ってすぐに処理をすると、真っ白できれいになります。
こーんな感じでたくさん実が落ちてます。雨が降ると、くさくなるので、雨が降る前に大急ぎで拾います。
素手は手がかぶれたりするので、ビニール手袋必須です。
このあと・・・
じゃーん! 秘密兵器登場。
高圧洗浄機で種から実をとばします。
これで大量に処理ができるというわけです。雲は今まで、手で剥いてました。(これが結構大変だった・・・)
土に埋めておくという方法もあるのですが、どうしてもシミができてしまうので、見た目がきれいじゃないです。(中身は同じ!)
近くの川で洗います。
そしてさらに仕上げ洗い→乾燥→やっと完成!
結構面倒なんですよね。でも一粒一粒、丁寧に扱ってます。
ぎんなんはイチョウの実の種の部分のことです。
茶わん蒸しには必ず入ってますし、炒って食べても美味しいです~
袋に入れてレンジでチンという方法もあるらしいですが、雲はレンジは水分が抜けてしまって食感が変わっておいしくないので使いません。(栄養も壊れそうです・・・)
ペンチで割れ目を入れて(百均でぎんなん割りが売っているそうです)、から炒りするだけ。
または割れ目を入れて、さっとゆでて、皮をむいて冷凍保存しておくこともできます。
使いたい時に、茶わん蒸しや串焼きなどさっと使えて便利です。(生のまま冷凍でもよいですが、うす皮が剥けにくいのでさっとゆでるのがおすすめ)
イチョウの木は25年位経たないと実がつかないのだそうで、Sさん家もずっと実がならなかったので、てっきり雄の木だと思っていたら、一昨年位から急に実がなりだしてびっくりしたと言ってました。
イチョウの木はとても生命力が強いらしく、すぐに芽が出るのだそうです。原爆投下された後の放射能におかされた地から最初に芽が出たのはイチョウだったという話を聞いたことがあります。そんなに生命力も強いのに、大量に実をつけ、実が強烈に臭い!そこまでして種を守るってすごいですね。よっぽどイチョウの種は貴重なんでしょうか。
イチョウの老木が神社のご神体というところも各地にありますし、なにか特別なエネルギーがあるんでしょうか?宇宙からの交信をキャッチするとか。
栄養的にみても、フラボノイド、ギンコライドなど脳の血流よくする成分豊富で、アルツハイマー防止として最近注目されているようです。
頭痛薬としてヨーロッパでは医薬品にもなっているそうです。
漢方では咳止め、喘息、気管支炎の薬にもなっていますし、夜尿症(膀胱の括約筋を強くする)改善など色々効果があるようです。
ただし、食べ過ぎは中毒をおこすので10粒以内にした方がよいのだそうです。特に子どもは注意が必要らしいです。(5粒以内)
また昔から、イチョウの木のまな板は腐りにくく抗菌作用があると言われて重宝されていたそうですし、
イチョウの葉は最強の防虫剤なのだそうです。(by 薬学博士の村上光太郎先生)
虫よけとして米袋に一緒に入れるならイチョウの葉だそうです。
また畳やじゅうたんの下にイチョウの葉を敷いておくとダニよけになるそうです。
そういえば、イチョウの葉を本のしおりに使ったりしてましたが、あれも防虫効果の意味があったのですね。
昔の文献、古文書にはイチョウの葉がはさみこまれてたものは虫にやられず、今でも残っていたりするそうです。
イチョウは黄色くなったものを、できれば落ちる前のものを採って、天日干しして使うのだそうですよ。これはやってみる価値ありです!by雲